台湾は九州と同じくらいの大きさ、ならば鉄道で1周することもできるんじゃ…?って思って計画を始めました。
台北から台鉄で東へ、台東を経由して南の端を通り、高雄に着いたら新幹線で帰ってくれば…、と思って計画をしていたらふと見つけた台湾を一周するツアー列車「環島乃星 フォルモサエクスプレス」。
これも何かのご縁、と参加してきました。
結論から言うと、すげーイイぞ、これψ(`∇´)ψ
- チケット
- 乗車
- 朝食
- 車内探検
- 乗車中のアクティビティ案内
- おやつ
- ランチ
- 台東駅で途中下車
- おやつ再び
- 念願の多良車站通過!
- アクティビティ「アロマストーン作り」
- 夕食
- アクティビティ?「ジンジャーブレッドデコレーション」
- ラストスパート
- ゴール
- まとめ
チケット
今回のチケットは台湾が拠点のOTA、kkdayから手配しました。新幹線のパスとかSIMとかで台湾行くなら一度はお世話になる、あそこです。
そこからこのツアーの企画会社である台湾の旅行会社eztravelに予約が入るようです。他にもJTBや楽天、HISからも予約可能です。
ゆったり座席+3食+おやつ&アクティビティ+ドリンク飲み放題付でお値段約13,000円。実はこれ、「外国人旅行者限定割引」だそうで、ez travelさんで直接予約すると16,000〜19,000円(日によって変わる)くらいします。
最初台湾一周したい、と思った時に考えたプラン「台鉄で台北→台東→新左営+新幹線で左営→台北。疲れるから全行程グリーン車で!」だと4,000元≒20,000円くらいするので、環島之星の方が安いしご飯+飲み物込みだし、何より手配一回で済むのに惹かれてこちらを選びました。
乗車
乗車当日の早朝、ホテルでコーヒーだけすすって地下鉄で台北駅へ。
日本出発前に突然「電子チケット」なる物がメールで届いたのでkkdayに問い合わせたら、前日までに一度台北駅に行ってチケットを受け取る、という作業はしなくていいとのこと。

なので地下鉄の連絡改札で環島乃星の電子チケットを見せたらそのまま「2番線ねー」って通してもらいました。
ホームには7:50頃到着。出発は8:10。ホームは間違えてないのに周りにそれらしき人は誰もいなくてかなり焦る!

kkdayにめちゃくちゃ問い合わせするけどイマイチこの状況を分かってもらえない…そんな時スマホに通知が。
「生ズワイガニのお買い得セールby楽天」
こんな時にカニ情報送ってくんな楽天よ( ゚д゚)
kkdayとイライラしながらやり取りしているとそれっぽい電車が!
ホーム後方からゆっくりとFormosa Express が登場!

ってヲイそこで止まるんかーい∑(゚Д゚)
みんなでぞろぞろ移動します。
何やねんこんなにお客さんおったんかいwww
皆さん気をつけてくださいホーム後方で待ちましょう(^^;
私が乗るのは3号車。アナ雪がテーマの車両です。れりごー、れりごおー!
でも全然お客さんが中に入って行かなくて、それでも発車ベルが鳴ってしまったので、とにかくムリヤリ中に飛び込みました。
後で聞いたら車椅子の方がいて渋滞していたようです。
とりあえずカラダを電車に詰め込んだところで、立ったまま出発進行!
人をかき分け何とか自席に到着。いやホントに焦ったわー。

ちなみに、東回りの時刻表はこちら↓(eztravelホームページより)

台北を朝8時に出て、帰ってくるのは夜の22時前です。ずーっと乗りっぱなしだけど、これで台湾1周できちゃうんだから、ありがたいよねぇ。
朝食
余韻もほどほどに、早速1回目のミールサービスです。

ふたパカっ!(・∀・)
サンドイッチにマカロンが2つ、それに焼き芋とフルーツ。
わ!これ有名店「洪端珍」のサンドイッチだ!焼き芋も冷たいのになぜか美味しい♪
台湾名物も味わえる美味しい朝食にまさかの初手で大満足www
車内探検
ここからは車内を見て回って、といっても自分の車両とバー車両、ラウンジカー、カラオケコーナーくらいですがご紹介します。
客車
こちらが本日1日お世話になる私の座席です。かなり早めに申し込んだせいかバー車両に一番近いところとなりました。でも車端部で隣の車両はバー車両なので、そこからはみ出した人が私の席の横までせり出しててウザくてイライラします。
これは落ち着いた時に撮ったの↓

席の配置はこんなカンジ。

車内はほぼ満席でした。

荷物棚はこんなサイズ。
このちっちゃいの何て言うんだっけ、コダマ?
ちなみにトイレは狭いですが、トイレットペーパー流せます(←コレ大事!)

バー車両
朝食後、突然お客さんが大移動を始めます。行先はバー車両。自席のすぐ後ろです。
車両の幅半分にカウンターが迫り出しているので、人の往来に渋滞が発生して私の席まで侵食してくるんですな。かなりイライラする。
乗車中に飲める無料のドリンクラインナップはコチラ↓↓
リンゴジュース/オレンジジュース/スプライト/コーラ/ミネラルウォーター/ホットコーヒー/ホットウーロン茶が飲み放題です。食事やおやつの前後はワゴンで運んできてくれますが、それ以外は自分でここに取りにくればいただけます。
カラオケ車両
こちらがカラオケコーナー。たぶん「レーザーディスク」wwwとかのスタンドアローン機器が配備されています。

いちお日本の曲も8ページ分くらいあるんですよ。
ちょっと古いかな。

化学超男子ってなんだろう?って思って調べたらCHEMISTRYでした。懐かしい!
昔の演歌とか、90年代~2000年代の曲が多い印象。
結局恥ずかしくて1つも歌わなかったけどね。
おじいちゃん仲間やお子様連れが愛用されてました。
ラウンジ車両
列車最後尾にあるラウンジ車両。外向きの座席で景色を楽しむことができます。

ディズニーのフィギュアもお出迎え。

乗車中のアクティビティ案内
バーカウンターの横にはアクティビティの一覧が。
私は東回り(時計回り)の「2次車」と書かれているものに乗車したので、以下のようなアクティビティが予定されています。
- 礁渓→花蓮:環島乃星夢想 限定のパネル
- 知本→坊寮;クリスマスモチーフのアロマストーンづくり
- 台中→新竹:ジンジャーブレッドデコレーション
アクティビティと食事のタイミングはこんなカンジでした(eztravelホームページより)
おやつ
バー車両への人の動きも落ち着いて、ちょっとお腹すいたな…って頃にちょうどよく配られるオヤツ

いわゆる「かわらせんべい」でした。
ちなみにバー車両内で「ミッキーを探せ!」的なイベント(壁紙や床に隠れたミッキーマークを12個探すと景品がもらえるヤツ。見つけたらスマホで写真12枚撮って全部スタッフさんに見せるシステム)をやっていますが、こちらの景品もこの瓦煎餅でした。参考までにwww
ランチ
間髪入れずにお弁当が配られましたよ!ちょっとご飯っぽいぞ。

はいふたパカッ!(゚∀゚)
このおにぎりがですね、なかなか香ばしくて、台湾の味付けが苦手な私でも美味しくいただけたのでまたも大満足です( *´艸`)
フルーツのカップに「HOLD」「LIFT」ってあったのでその通りに引っ張ってみたんですが全然開かなかった(+_+)
スキキライがある割に全部食べられました。ありがたい(≧▽≦)
台東駅で途中下車
さてこの電車、長時間かけて動く割に途中駅での停車が短いので、あくまでお楽しみは車内で、ということなのかもしれません。
そんな旅程で唯一ともいえる途中下車できそうなのは台東駅。
停車時間は20分ちょっと。これが最長停車時間です。せっかくなので駅の外に出てみることにしました。
しゃぶしゃぶ食べ放題?の広告。
盛り方が日本のそれと違う気がします。

駅前…何もなさそうですが、それもまたよろし。

乗車券を見せて改札を抜けると、そこにはお土産市が!

台東はアミ族の故郷なので、トライバルアーツの民芸品が売られていました。
これに乗って漁に出かけるのかな。沖縄のハーリーみたい。

セブンもファミマもありますので、ちょっとしたおやつやお土産を買うのにもGOOD。
新年の帰省用お土産もありました。
巳年キティちゃん
ファミマにはまさかの茶碗蒸し!
鬼頭刀っていうから鬼滅の刃関係の何かか?と思ったら、「シイラ」って読むんですって。シイラの身をほぐして熨したヤツ。ぺったんこにしたヤツをシイラデザインのパッケージに入れて売ってます。
台鉄グッズ販売店。
何気に品揃え豊富で、台北駅にはこの台鉄ショップがなくなっちゃったらしく買えなかったので、ここで買っておくんだったと後悔…。
ネコちゃんいたぁ!
触らせてくれました。なでりなでり(*´∀`*)
凛々しい黒猫ちゃんでした。
おやつ再び
あっという間のお散歩時間終了。列車に戻ります!

駅にあった老東芳青草茶というドリンクスタンドで、シグネチャーだという月老紅茶をテイクアウト。「お砂糖抜いて」って言えなかったので、甘い紅茶。でも美味しかった(*´ω`*)

そこへ運ばれてきたのはおやつの肉まんです。

これ、お肉の塊がゴロッゴロ(*≧∀≦*)
味付けも日本の肉まんの餡を甘辛く煮たカンジで食べやすかったです。おかわりほしくなる+また食べたい♪
念願の多良車站通過!
いつもYouTubeで見て波の音で癒してもらっている多良車站。ここは数十年前に廃止された駅で、今は見学できるだけの観光駅なので電車は停まりません。
もちろん乗っているこの電車も停まることはないのですが、24時間365日ライブ中継をしてくれているのなら、この電車が通る様子も中継されるはず!
今まで憧れて見ていた映像に自分(が乗っている車両)が映るチャンス!
ということで、Googleマップを確認しながら自分の乗る電車が多良駅を通る瞬間を待ちます…。

海岸線がカーブを描いてきて…

その瞬間はもうすぐ…、
ハイキター!(≧▽≦) スクショパシャ!
ワタシここ!
この辺にいまーーーす!(≧▽≦)ノシ゛
YouTubeでは海の色青いのに、天気悪いから実際はこんなカンジよw
でもね、めちゃくちゃ感動した!これが夢にまで見た多良駅(ノД`)・゜・。
この旅で1番感動した瞬間かもしれないです☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆
アクティビティ「アロマストーン作り」
興奮もつかの間、うとうとしてたら、あら、どこからかアロマのいい匂い…アクティビティでアロマストーンを作ったお客さんが座席に戻る時にその香りを振りまいている模様。
ならば私もチャレンジですっ!
ラウンジ車両に行って「アクティビティやりたいです!」と声をかけると、「ここに座ってねー」と案内されます。
石膏と水、それにマドラーが入った紙コップを渡され「とにかく混ぜろ!」というジェスチャーで撹拌を指示されます。
ひたすら混ぜ続けた後、アロマオイル(たぶんラベンダー系)をぴぴっと数滴、入れてもらい、別に渡されたシリコン型に流し込みます。

平らな場所に置いて…(電車の揺れは影響なさそう)

車窓を眺めながら、石膏が固まるのを待ちます。

お茶畑、なのかなぁ。
固まったらドリンクカウンターのお姉さんに見せに行くと枠から外してリボンをかけてくれました。
じゃーん!出来上がりです。

すごくいい匂い。カバンの中がふんわりラベンダーの香りで嬉しくなります(*´ω`*)
お手軽だけどとてもいい記念になるアクティビティでした。考えた人天才!!
夕食
高雄を過ぎ、もうやることないねーと思ってダラダラしていると夕食が運ばれてきます。

おおう。これまたスゴいボリューム!

ふたパカっψ(`∇´)ψ
この下の方にあるむにむにしたクリーム色の餅っぽい何かと台湾式ソーセージの輪切りはやっぱり苦手…。
醤油がいい仕事してくれて、そこそこ食べられました。
トマトはフルーツなのね。
列車は斗六駅を通過。地元の皆さんの日常の中を通り抜けていきます。
アクティビティ?「ジンジャーブレッドデコレーション」
最後のアクティビティはジンジャーブレッドデコレーション。クリスマスのクッキーをアイシングで飾ります。
でもどこかに集まってやるわけじゃなくて、今回は自席で。
バサッと配られるデコレーションキットwww下に敷いてあるミニオンのティッシュは自前です。

クッキー3枚とピンクのアイシングが。
さてと、コーヒーでも飲みながらやりますかw
作品No.1 ジンジャーブレッドマン。パンダとか言うな。
作品No.2 サンタハット。最初は気合い入れて細かく描いてましたが、アイシングの袋の先が広がってしまいギブ。
作品No.3 クリスマスツリー。こちらも頑張って細い線を描こうと思ったけど挫折。なんか星の砂みたいのできた。
以上3点。頑張って作った割には秒で食べました
ŧ‹"ŧ‹"(*´・ч・`*)ŧ‹"ŧ‹"
ラストスパート
桃園で降りる人多数。

乗る時に「なんで台北戻ってくるのにみんなスーツケース持ってんねん」って思ったんですが、この桃園駅から空港に向かう人たちだったんですね。
ゴール
到着前に乗務員さんが名前入りの乗車証明書と、写真には写ってないですが缶バッジをくれます。チェキも撮ってくれますよ。

そして夜10時前、朝に台北駅で乗ったホームにそのまま戻ってきました。

うわー、ホントに終わっちゃったよ…(ノД`)・゜・。
1日ありがとうね╰(*´︶`*)╯♡
余韻に浸りながらホテルへ戻りました。
まあお腹空いてたんでモスバ買って帰ったんですけどw

おいしかったです。おわり。
まとめ
- 朝昼晩3食+おやつ2回に飲み物&無料アクティビティ付きで13,000円(2024年12月現在)はお得!これだけでも乗る価値あり。
- ソフトドリンクは乗車中飲み放題なので飲み物の心配も要りません
- 食事はたまたまかもしれませんが、偏食家の私でも楽しめました
- ディズニー好きな人にはたまらんやろな
- 台北駅の主催会社eztravelで前日までに紙の乗車券をもらわなくてもOK。でもディズニー柄なので、ほしい人はもらいに行った方がいいかも
- 乗務員さんは若い方が多いのですが、全く英語ができません(他の方のレビューを見ると「英語できる人多い」ってあったのでこの日はたまたまなのか?)。コミュニケーションが取れないので、「○○下さい」くらいの中国語は覚えていった方が便利
- 途中駅での停車時間は短いので、あくまで車窓の景色と車内でのごはん、それとアクティビティを楽しむ列車です
- 途中下車できそうなのは西回りも東回りも台東の20分強のみ
- 台東の駅前にはマーケットが開かれていて、お土産っぽいものも手に入ります
- 1人席は西回りでも東回りでも海側になる(と思う)ので、眺めがいいんです。座席は指定できないので2人がけの山側になることもあるのかもしれませんが、めずらしくひとり旅にも向いてるツアーかも(実際1人席はほとんど埋まってました)
- 荷物の少ない人なら最終日、東回りで台北から乗って桃園で降りればそのまま帰国便に乗ることも可能。でも東海岸で台鉄が不通になったらコワいか。逃げ道ないもんなぁ…
- リピはありか?と聞かれたら間違いなくアリ!絶対に東回りでまた行きたいな